• SuperStream導入に向けた準備: ステップ・バイ・ステップ・ガイド

    SuperStreamは退職年金のデータおよび給与を電子的に処理するためのスタンダード(基準)です。

    SuperStreamのもとでは、雇用者は従業員の退職年金拠出金を電子的に(EFT、BPAYにより)支払い、関連データも電子的に送信する必要があります。

    退職年金システム全体、つまり雇用者、ファンド、サービス・プロバイダー、ATOの間でデータ送信の整合性が保たれるよう、データは標準フォーマットで処理されます。データは固有の参照番号により支払いとリンクされます。

    つまり、1回の処理で全ての拠出金を支払うことができます(たとえ複数の退職年金ファンドに支払いを行う場合であっても)。

    これはSuperStreamの概要と準備方法を説明した短い動画です。

     

    時間1:47。動画 「SuperStream makes super simple for employers(雇用者による年金拠出金支払いを簡易化するSuperStream)」 のトランスクリプトもダウンロードできます。

    小規模雇用者(従業員19人以下)は、2016年6月30日までにSuperStreamの基準を満たさなければなりません。手順は以下の通りです:

    ステップ1:オプションを選ぶ

    SuperStreamを使用するために、雇用者は退職年金拠出金の支払いおよび従業員情報の送信を電子的に行う必要があります。既にそうしているなら、拠出金データを標準フォーマットで送信できるように現行のシステムを修正するだけで済むかもしれません。使用できるオプションには以下のものがあります:

    どのオプションを選ぶかは、会計士や簿記係に相談して決めると良いでしょう。

    支払いが自分の個人拠出のみ、または関係する自己管理退職年金ファンド(SMSF)への拠出のみの場合、これらは適用対象外の拠出であるため、SuperStreamを使用する必要はありません。

    給与支払システム

    給与支払システムを使用する場合は、当該システムがSuperStreamに対応しているかシステム・プロバイダーに問い合わせてください。システムの更新が必要かもしれません。

    給与支払いシステムといっても、データと支払いの両方に対応するものもあれば、データのみに対応するものもあります。後者の場合、ファンド毎に支払いを別途行う必要があります。いずれにしても、支払いは電子的に行わなければなりません(EFTまたはBPAYにより)。

    参照:

    • SuperStream製品登録簿External Link(英語)には、SuperStreamソリューションを開発中の給与支払サービス・プロバイダーまたはその他のサービス・プロバイダーの一覧表が掲載されています。

    加入している退職年金ファンドのオンライン・システム

    大手の退職年金ファンドなら、オンライン支払サービスを利用できます。ファンドに問い合わせるといいでしょう。

    退職年金クリアリングハウス

    クリアリングハウスは雇用者に代わって、従業員のファンドに拠出金を支払います。雇用者は全従業員の拠出データとともに1回の支払いをクリアリングハウスに電子的に送り、その他の手続きはすべてクリアリングハウスが行います。

    従業員が19人以下、または年間売上が200万ドル未満の雇用者は、ATOの「スモールビジネス・スーパーアニュエーション・クリアリングハウス(Small Business Super Clearing House: SBSCH)」を無料でご利用になれます。

    これは小規模雇用者が1回の簡単な電子取引で1つの振込先への退職年金の支払いを完了できる無料オンラインサービスです。申込日に関わらず、SBSCHはSuperStreamに対応するソリューションを雇用者に提供します。

    また、雇用者はいくつかある商業的オプションから選ぶこともできますし、雇用者の退職年金ファンドが運営するクリアリングハウスを利用できる場合もあります。利用できるサービスについては、各ファンドに問い合わせてみてください。

    退職年金拠出金の支払いの一部を外部に委託していたとしても、従業員の拠出金を正しく支払う責任はあくまで雇用者にあります。

    ステップ2:情報を収集し、記録を更新する

    SuperStreamを使用するには、退職年金拠出金の支払いに既に使用している情報に加えて、従業員から新たな情報を収集する必要があります。

    この情報を収集したら、拠出金支払いに必要なその他の詳細情報と共にシステムに入力します。これでSuperStreamを使用する準備ができたことになります。

    この情報は現従業員からのみ収集する必要があります。自分の退職年金ファンドを選択する新規従業員には、標準選択フォームに必要事項を記入してもらいます。雇用者は必要な情報のすべてをこのフォームから得ることができます。

    以下の情報を従業員から集めてください(まだ把握していない場合):

    自己管理退職年金ファンド(SMSF)に加入している従業員から集める情報は多少異なります:

    雇用者自身がSMSFに加入している場合、その拠出金に関してこれらの情報を収集する必要はありません。

    必要情報の入手先

    加入しているファンドのABNおよびUSIを知りたい従業員は最新のスーパー・ステートメントを参照するか、ファンドに問い合わせて確認します。

    ファンドのABN、USIはSuper Fund LookupExternal Link (英語)で確認できます。ただし、ファンドはUSIを2つ以上持つ場合があるので、該当するUSIを従業員に確認する必要があります。

    スーパー・アニュエーションプロダクト・アイデンティフィケーション・ナンバー(SPIN)を使用してファンドに雇用者拠出を行っている雇用者は、SPINに対応するUSIを取得する必要があります。USIはFund SPIN and USI Lookup TableExternal Link (英語)で確認できます。

    参照:

    ステップ3: SuperStreamを使用する

    でできるだけ早くSuperStreamを使い始めます。従業

    と従業員数が19人以内の雇用主は、6月30日までにSuperStream対応とする必要があります。ただし、小規模企業については、2016年10月28日までSuperStream導入のコンプライアンスに柔軟に対応します。

    これは、6月30日の期限を満たさなかった小規模企業に対してコンプライアンス違反措置をとらないという意味です。

    詳細情報:

    必要情報を収集し、新システムに慣れるのに時間がかかることも考えられます。情報が不完全だったり、誤っていると、退職年金拠出金の支払いが拒否される可能性が高くなります。

    ただし、期限までに退職年金保証義務を果たすかどうかは雇用者次第です。

    クリアリングハウスを使用している場合は、そのクリアリングハウスが支払いおよび情報を退職年金ファンドに送るのに要する時間を確認して下さい。一般的に、従業員による退職年金拠出金の支払日は、クリアリングハウスが雇用者から支払いを受領した日ではなく、ファンドが支払いを受領した日となります。

    雇用者のためのSuperStream FAQ

    SuperStreamの適用対象外となる拠出は?

    以下のものについてはSuperStreamを使用する必要はありません:

    • 自己管理退職年金ファンド(SMSF)への拠出(あなたが関連当事者としての雇用者である場合(たとえば、あなたが家業の従業員であり、あなたの退職年金保証拠出金がSMSFに支払われる場合))
    • 個人拠出(たとえば、あなたが個人事業者であり、自分の退職年金ファンドに拠出する場合)

    こういった種類の拠出については、これまでと同じ支払プロセスを引き続き使用できます。

    USIとは?

    USIはUnique Superannuation Identifierの頭文字をとったもので、従業員拠出に使用する特定の退職年金製品を識別するものです。拠出金が正しい受取先に確実に届くようにするために使用されます。すべての退職年金ファンドがUSIを少なくとも1つ持っています。

    ほとんどの退職年金ファンドは扱う全ての製品別にUSIを持っています。USIは公開されている情報です。一般的に、ファンドのUSIおよびその他の識別情報は(ABNと同様)、ファンドのウェブサイトで確認できます。ファンドによってはUSIを2つ以上持っているため、従業員が加入製品をあなたに伝えることが重要となります。

    従業員は、Super Fund LookupExternal Link(英語)で退職年金ファンドのUSIおよびその他の情報を確認できます。

    電子サービス・アドレスの取得方法は?

    SMSFはSuperStreamデータを受領するために電子サービス・アドレスを必要とします。

    電子サービス・アドレスとは、メッセージング・プロバイダーのURLまたはIPアドレスの意味でSMSFが使用する通称です。電子メールアドレスは有効な電子サービス・アドレスではありません。

    電子サービス・アドレスはSMSFのメッセージング・プロバイダーから取得するか、SMSFの管理者、タックス・エージェント、会計士、銀行を通じて取得できます。こうしたオプションの多くは無料か低コストで実施できます。

    加入しているSMSFが専門サービス・プロバイダーを使用していない場合、SMSFのメッセージング・プロバイダーに直接登録する必要があります。

    SMSFに加入している従業員から必要情報が得られない場合は?

    SuperStreamによる拠出金支払いに必要な情報をSMSFに加入している従業員からまだ得られていない場合、条件次第では当該従業員の拠出金をあなたのデフォルト・ファンドに送ることも可能です。

    このような従業員にはあなたが必要とする情報は何かを伝え、合理的な対応期間を与える必要があります。情報が得られなければ、当該従業員に標準選択フォームに記入して28日以内に提出するよう伝えます。このフォームはSuperStreamを使用してSMSFに拠出金を支払うために必要な情報を得るためのものです。

    それでもなお情報が得られない場合、当該従業員の拠出金をあなたのデフォルト・ファンドに送ることができます。

    従業員に対応時間を追加で与えることもできます。

    動画 「SuperStream makes super simple for employers(雇用者による年金拠出金支払いを簡易化するSuperStream)」 のトランスクリプトもダウンロードできます。

    SuperStreamは年金拠出金の支払いを簡易化します。すべての雇用者がSuperStreamを使用して年金拠出金を支払う必要があります。このビデオでその方法を説明します。

    これまで、従業員の退職年金拠出金を支払うには、多くの支払いを複数のファンドに、複数の方法を使用して行うのが普通でした。

    SuperStreamは支払いを簡素化、迅速化、そして改善して、この現状を変えるものです。

    SuperStreamは年金拠出金の支払いを電子的に行うシステムです。雇用者は年金拠出金の支払いと関連情報の送信を1つのチャネルにより行えるため、時間と手間を省くことができます。

    まず始めに、年金拠出金の支払いを電子的に行うためのオプションを選びます。

    オプションには、給与支払いシステムのほか、退職年金ファンドのオンライン・システムまたはクリアリングハウスがあります。

    どのオプションを選ぶかは、会計士や簿記係に相談して決めると良いでしょう。

    選択するオプションがSuperStreamに対応していることを確認して下さい。

    次に、タックスファイル番号やunique super identifierなど、従業員に関する重要情報を収集する必要があります。

    必要情報が全て揃ったら、それをシステムに入力します。

    最後に、SuperStreamのスムーズな運用、そのメリットの享受を確実なものにするため、できる限り早くSuperStreamの使用を開始して下さい。

    現在、多くの雇用者が退職年金拠出金の支払いをほんの数分で済ませています。

    従業員が19人以下の雇用者は、2016年6月30日までにSuperStreamの導入準備を完了していなければなりません。

    従業員が20人以上の雇用者は、現時点で既にSuperStreamの使用を開始している必要があります。

    SuperStream導入準備の詳細は以下のページを参照してください:ato.gov.au/superstreamchecklist

      Last modified: 02 Aug 2016QC 44286